以前のエントリにおいて、macOS付属のclang++が壊れていた。以下にそのときのエラーを再掲する。

% cat test.cpp
#include <iostream>
int main() {
    return 0;
}
% clang++ test.cpp
test.cpp:1:10: fatal error: 'iostream' file not found
    1 | #include <iostream>
      |          ^~~~~~~~~~
1 error generated.

これは、C++の標準ライブラリのヘッダファイルのひとつであるiostreamが見つからないというエラーであり、インクルードパスが正しくないと推測される。

環境は以下の通り。

% uname -a
Darwin sakuramochi.local 24.6.0 Darwin Kernel Version 24.6.0: Mon Jul 14 11:30:34 PDT 2025; root:xnu-11417.140.69~1/RELEASE_ARM64_T8103 x86_64

調査したところ、stackoverflowの質問と回答を見つけた。 これによると、/Library/Developer/CommandLineTools/usr/include/c++/v1というディレクトリが存在すると標準ライブラリが見つからなくなるとのこと。 このディレクトリは旧バージョンで使われていたものであり、これが残っていると現在のバージョンにおけるヘッダファイルの配置場所を探索しなくなるらしい。

現状clang++は正しく動作しているのだが、実際にそのディレクトリを追加して試してみると、確かに同様のエラーが発生することが確認できた。

% sudo mkdir -p /Library/Developer/CommandLineTools/usr/include/c++/v1
Password:
% clang++ test.cpp
test.cpp:1:10: fatal error: 'iostream' file not found
    1 | #include <iostream>
      |          ^~~~~~~~~~
1 error generated.

以前のエントリでclang++が動作しなかった原因はおそらくこれだと思われるが、確認する前にrm -rfで全てを吹き飛ばしてしまったため、今となっては知る由もない。